金融データプラットフォーム 「Moneytree LINK」の詳細は概要資料をご覧ください
(2022年9月30日付でfreee株式会社と合併)
「『いい税理士』をあたりまえに」というビジョンを掲げ、いい税理士と共に中小企業の成長と発展を支えるMikatus(ミカタス)株式会社。約10年前にリリースした税務・会計・給与オールインワンシステム「A-SaaS(エーサース)」は、現在1,100ほどの会計事務所で利用されており、2016年からは「Moneytree LINK」との連携で、銀行口座やクレジットカードの取引明細を一括で取り込み、記帳を自動化する機能も提供している。
自動取り込み機能の導入事例や、データの利活用によって生まれた新サービスについて、執行役員最高プロダクト責任者(CPO)上村貴氏、ユーザーサポートグループ上席リーダー 吉本和未氏、カスタマーサクセスグループ上席マネージャー 廣田淳氏の三名に語っていただいた。
当社は2009年創業したベンチャー企業です。「『いい税理士』をあたりまえに」というビジョンを掲げ、中小企業の経営向上に資する税理士を世の中の当たり前にするべく、様々な事業を展開しています。
主力商品のA-SaaS(エーサース)は、クラウドで税務・会計・給与のすべてを一気通貫で完結できるオールインワンシステムです。約10年前に日本初の税理士向けクラウドシステムとしてリリースし、現在は全国約3万の会計事務所のうち、1,100社ほどにご利用いただいています。また、会計事務所を通じて顧問先の中小企業にも使っていただいており、A-SaaS 上には12万社程度の中小企業のデータが集積しています。
A-SaaS では2016年以来、Moneytree LINKの LINK API を利用し、「A-SaaSコネクト」という追加機能を提供しています。これは銀行口座やクレジットカードの取引明細を一括で取り込んで記帳を自動化するもので、記帳業務にかかる手間と時間を大幅に削減します。お客様から大変ご好評をいただいている機能です。
2015年秋頃、A-SaaS の利便性を更に向上させるため、仕訳の自動化を検討し始めました。様々な金融機関から情報をアグリゲートできるサービスを調査し、マネーツリーを提携先候補の一社に挙げていたところ、実際に話を伺う機会を得ました。当社もマネーツリーも同じベンチャー企業ということで、互いに成長できるパートナーとしてふさわしいと感じました。
最終的に Moneytree LINKを選んだのは、当社がやりたいことを一番実現できるサービスだったからです。具体的には、当時は法人口座に対応していないサービスが多い中で、Moneytree LINK は順調に対応を増やしていく計画があったこと、そして金額などの条件面でも柔軟に対応いただけたことです。
一度は自社開発も検討しましたが、Moneytree LINKの成熟度にキャッチアップするのは大変だと感じ、また自社サービスの拡張にエンジニアのリソースを割きたかったこともあって、Moneytree LINK を活用することに決めました。
経営陣も我々現場と同じ考えだったため、マネーツリーとの連携はスムーズに決まりました。開発での苦労も全くなく、滞りなくAPI連携を実現できました。
会計業界では自動取り込みのことを通称でフィンテックと呼んでいます。A-SaaS を導入してくださったお客様が、導入後すぐに「次はフィンテックを教えてください」とA-SaaSコネクトについて問い合わせてくださるパターンが非常に多く、関心の高さがうかがえます。
特に若い税理士に多いのですが、今や自動取り込みが当たり前だという感覚の方も非常に多くいらっしゃいます。そのようなお客様にとっては自動取り込み機能がなければ、そもそも検討すらしていただけません。また、自動取り込み機能のない大手ベンダーの会計ソフトを使っていらっしゃる方にA-SaaSコネクトをご紹介すると、「これはすごく便利だね」とポジティブな反応をいただきます。お客様の反応からも、Moneytree LINKとの連携の重要性を感じています。
A-SaaS の強みはクラウドで税務・会計・給与のすべてを一気通貫でおこなえることです。A-SaaSコネクトの自動取り込みで仕訳までおこなえて、そのまま税務申告までワンストップで流れていく、というのがお客様への一番理想的なご提案パターンです。
特に、個人事業主はクレジットカードと銀行の取引が多いため、ほとんどの取引が、自動取り込みを行うことで仕訳入力の手作業を代替できてしまいます。更に科目数もさほど多くないため、取り込んだ取引を勘定科目に置き換える自動化ルールという学習機能を適用すれば、日常的に発生する取引のうちかなりの部分の取引が自動で仕訳されてしまいます。
この自動化ルールでは、Moneytree LINK が分類した摘要とカテゴリーを参照しながら勘定科目への変換をおこなっています。上手くいけば、仕訳業務の多くが自動でおこなえてしまうのです。
税理士にとっては、節約できた時間を使って新たな付加価値を提供できるようになります。ある会計事務所がA-SaaSコネクトの導入をご検討くださった際、自動記帳によってどれくらい仕訳作業が楽になるのかをシミュレーションされたことがあります。すると、一ヶ月に発生する仕訳のうち、7割程度が自動取り込みで記帳可能だということが分かり、すぐに導入を決めてくださいました。特に年に一度領収書の束が送られてきて、それを入力して申告だけするようなお客様に対しては、自動取り込み機能を使うことで劇的に時間が節約されます。
Moneytree LINKとの連携によって、お客様にはかなりのメリットを感じていただけていると実感しています。会計事務所自身が顧問先の中小企業にA-SaaSコネクトの導入を積極的にすすめてくださっている事例は数多くありますし、反対に、顧問先企業の方が会計事務所さんより先にA-SaaSコネクトで自動取り込みを使ってくださり、事務所さんがキャッチアップするというケースもあります。
一点、導入時のハードルとして感じているのは、税理士にはご高齢の方が多く、金融機関の初期登録の操作で戸惑われる方がいらっしゃることです。当社にはカスタマーサクセスという部署があり、導入のサポートをおこなっています。この初期登録さえ乗り越えていただければ、数ヶ月でお問い合わせはほぼなくなるような状況ですので、多くの方に問題なくお使いいただけていると実感しています。
Mikatus ではA-SaaS に蓄積された12万社以上の会計データを活用しています。中小企業の資金繰りをビジュアルにシミュレーションできる「キャッシュ・イズ・キング」や、自社と他社の経営状況を比較・分析できる「YOSOD」というサービスも展開しています。いずれもMoneytree LINKと2016年から連携し続けているからこそ可能になったサービスであり、Moneytree LINKのおかげでお客様のニーズに即したサービス提供を実現することができたと言えます。
年々クラウド会計の需要は高まっていますが、コロナウイルスの影響で、クラウドへの興味・関心は更に加速しています。従来、税理士は月に一度はクライアントを訪問する方が多かったのですが、感染予防のためにそれもままならなくなっているそうです。このような状況を受け、オンラインでリアルタイムに同じデータを見ながら話をしたいというニーズが非常に増えています。今後Moneytree LINK などのサービスへの需要は更に堅固なものになっていくでしょうし、Mikatus にとっては大きなビジネスチャンスだと思っています。
マネーツリーのサービスなくして、Mikatus がここまで成長することはできませんでした。日々の問い合わせやトラブル対応へのレスポンスもとても迅速で、真摯に取り組んでいただいています。当社のような小さな会社に対しても、いつも温かくご対応いただいて本当にありがたく感じており、引き続きよい関係でいられたらと思っています。これからも時代の流れに上手く乗り、どんどん良いサービスを提供していただきたいです。
Mikatus株式会社は「いい税理士」と共に中小企業の成長と発展を支える会社です。
Mikatusのビジョン
「いい税理士をあたりまえに」
「いい税理士」で世の中がいっぱいになり、「いい税理士」に伴走してもらえる中小企業がどんどん元気になっていく。わたしたちは、そんな日本の未来を目指しています。
事業内容
税理士・会計事務所向けおよび中小企業向けのクラウドサービスの企画、開発、販売
プロダクト
・税理士の新しい価値を提供するフルスタックシステム「A-SaaS(エーサース)」
・中小企業の財務カルテ「キャッシュ・イズ・キング」
・経営指標システム「YOSOD(ヨソッド)」
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