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活用事例から学ぶ!金融API連携:オンライン融資編
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活用事例から学ぶ!金融API連携:オンライン融資編

マネーツリー編集部
2022
10
24

近年、コロナ禍・円安・物価高など、市場におけるダイナミックな環境変化が続くなかで、ビジネスの成長を加速させるため「企業の法人融資ニーズ」は右肩上がりです。一方で、融資業務を行う金融機関の課題として、「紙」と「ヒューマンチェック」の融資審査プロセスが、法人融資ニーズに追いついていません。

これら問題解決のため、社内プロセスにオンライン融資審査を取り入れ、「貸倒リスクの低減」や「融資実行までの時間削減」を実現したい金融事業者様は多いのではないでしょうか。

本ブログでは「法人向けオンライン融資審査」や「オンラインレンディング短縮化」を実現する、Moneytree LINKの活用事例を紹介します。

国内市場の融資事情と課題

2020年代に訪れたコロナ禍において、各金融機関は融資を伸ばすため「融資の効率化」に取り組んでいます。日本経済新聞の「新型コロナウイルスによる中小企業の資金需要に関する調査」によれば、2020年3月17日までに融資・保証への申し込みが3万7000件あり、翌週の24日には8万3000件まで増加しました。

ところが、「コロナ対応の特別貸付」を謳っているにもかかわらず、融資が実行された件数は、2020年3月17日までに1万5000件、翌週の24日までに4万5000件と半分程度に留まっています。融資審査プロセスにおける「実行スピードの課題」が浮き彫りになった事例といえるでしょう。

また、融資に関する「過剰債務」の問題も指摘されています。コロナ禍で企業の資金繰りを支えてきた実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が、2022年9月末で終了を迎えました。ゼロゼロ融資の返済は2023年度に山場を迎える見込みで、貸し倒れを防ぐための下支えが急務です(出典)。

アフターコロナの融資局面が間近に迫るなか、企業を伴走支援する「金融機関の真価」がいっそう問われています。

Moneytree LINK(アカウントアグリゲーション・金融API) がもたらすメリット

これらの課題を解決するサービスが「Moneytree LINK」です。Moneytree LINKはアカウントアグリゲーション技術によって融資審査をデジタル化し、顧客の同意のもと、明細データなどをリアルタイムで集めることが可能です。集積した膨大なデータを分析することで、個々の顧客のニーズを的確に把握できます。

入出金データの活用をマネーツリーが解説 LINKブログ 2022年

従来の融資審査のシステムを変えることなく、必要情報の収集やデータ提供負荷を削減。デジタル活用によるオンラインレンディングで人的コストを抑え、SME(中小企業)向けの融資機会の創出に貢献します。

Moneytree LINKは「融資提供者」と「融資申込者」のどちらにもメリットをもたらします。「融資提供者」と「融資申込者」のそれぞれが享受するメリットは、以下の通りです。

融資提供者のメリット

融資申込者のメリット

Moneytree LINKクライアント事例の紹介

ここで、Moneytree LINKを活用しているクライアントの事例を紹介します。

LENDY

中小事業者向けのオンラインレンディングサービスを展開している「LENDY」は、Moneytree LINKによって融資実行までの時間を大幅に短縮しました。

一般的な融資の場合、事業計画書等の資料提出が必要となり、審査期間として1ヵ月程度かかります。一方、LENDYのサービスは、融資を受けるために事業計画書等の書類は必要ありません。融資に必要なすべての手続きをオンライン上で完結し、最大500万円の借入枠が利用可能です。

LENDYは「5分程度のアカウント登録」と「審査に必要な金融データの連携」をするだけで、融資の審査結果を判定。事業者の情報を自動的に収集・解析し、借入可能額を算出します。申し込みから融資実行まで、「最短で翌営業日の審査」を実現しています。

本システムの構築は、フロントのUIから与信モデルを含めてLENDY社が実施。与信の根拠となるデータにMoneytree LINKを活用いただいております。

詳細は、LENDYの導入事例をご覧ください。

UPSIDER

法人カード事業を展開している「UPSIDER」は、Moneytree LINKを使って、従来の法人カードより10倍以上の限度額を提供可能にしました。

これまでの法人カードの課題として、限度額の制限があり、利用シーンが限定的でした。

UPSIDERが発行する法人カード利用者のなかで特に多くが利用している後払いでは、Moneytree LINKから取得した銀行の入出金データをAPIで取得し、限度額設定の審査に利用しています。

法人カードの限度額を設定する審査は、今までは必要な書類を紙で提出していました。従来の審査は数週間ほど時間が掛かっていたのに対し、UPSIDERは「最短即日で発行可能」です。Moneytree LINKと連携した金融データの活用により、審査をオンライン上ですべて完結。限度額も「最大数億円」と、高い利用限度額の設定を実現しています。

詳細は、UPSIDERの導入事例をご覧ください。

Layer X

SaaS/FinTechスタートアップ企業「Layer X」の法人支出管理サービスで、Moneytree LINKを活用いただいてます。法人支出管理「バクラク」シリーズを提供する「バクラクビジネスカード」は、カード利用における経理担当者の前後の業務も“ラク“になる、次世代の法人カードです。

国際ブランドは「Visa」で利用限度額は最大1億円となり、与信枠はバクラクシリーズの利用状況を反映するなど、企業の運営実態に近い与信判断が可能です。Moneytree LINKを採用することで、銀行口座情報が自動連携され、与信判断の精度向上に貢献しています。

Moneytree LINKの特徴である「どのようなアプリケーションのインターフェイスにも柔軟に対応できる」点や、「セキュリティやプライバシーに配慮したサービス」であることが高く評価され、サービス採用の決め手となっています。

合わせてLayer Xとの連携プレスリリースをご覧ください。

アプラス

新生銀行グループの「アプラス」が提供する金融サービスにも、Moneytree LINKを採用いただいています。

アプラスは、USEN-NEXT GROUPのUSEN-NEXT フィナンシャルが提供する「USEN-NEXTデータ・レンディング」を、与信審査等の金融面からサポートしています。USEN-NEXTデータ・レンディングは、USEN-NEXT GROUPのお客さまに対し提供するオンラインの事業性融資商品です。

Moneytree LINKとの連携により、インターネットバンキングやクラウド会計などの外部データを集約・解析することで、「スピーディな与信判定」を可能にしました。この仕組みは、クレジットエンジン社のオンラインレンディング技術も活用されています。

合わせてアプラスとの連携プレスリリースをご覧ください。

オンライン融資審査・オンラインレンディング短縮化を実現する「Moneytree LINK」

Moneytree LINKは、利用者のプライバシーを最も重視し、事業者が安心して利用できる「金融データプラットフォーム」です。オンライン融資の最適なソリューションとして多くの企業に採用いただいており、融資分野の活性化に貢献しています。

一方でマネーツリーは、現時点の融資業務のすべてが、デジタルで完結できるようになるとは思っておりません。あくまで金融DXの一環として、これまで行ってきた融資プロセスを継続しながら、まずは目の前の紙で行う作業を「徐々にデジタルに置き換えていく段階的な取り組み」を推奨しています。

Moneytree LINKを営業補助として活用することで、オンラインデータによる「融資実行までの時間削減」や「目視確認の負担軽減」など、何かしらのプロセス短縮につながる糸口を感じられるでしょう。マネーツリーはお客さまとともに段階的に100の効率化を目指す取り組みを支援しています。

段階的なオンライン融資の導入にご興味ある方はこちらのオンデマンドウェビナーをご覧ください。)

Moneytree LINKで段階的に「オンライン融資」を導入しよう

成長するオンライン融資市場の裏側には、マネーツリーのMoneytree LINKが活用されていることがお分かりいただけましたでしょうか。

Moneytree LINKは「融資提供の既存プロセスを改善したい」とお考えの銀行様・カード会社様や、「新規事業としてオンライン融資を提供したい」とサービス検討中のFintech企業様にとって、最適なソリューションです。

「与信で活用するのはハードルが高い」と考えている企業様も、まずはモニタリングで活用してみるのはいかがでしょうか。法人オンライン融資審査やMoneytree LINK経由での取引明細データの取得、活用方法に興味のある方からのご相談をお待ちしております。

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