金融データを用いたインサイトを提供していくマネーツリー データシリーズ。前回は、決済手段でお金の支出額が変わるかについてお伝えしました。
第2弾のブログ記事の終わりに現金派とキャッシュレス派を比べてどちらの方が貯蓄が多いと思うかを読者のご意見をアンケートでお聞きました。
8割以上の回答者は「キャッシュレス派の方が貯蓄があると思う」と回答しました。
第3弾では、Moneytreeアプリ利用者のデータの元、この質問を答えてみました。
以下の条件を満たしたMoneytreeアプリの利用者の匿名化されたデータを分析しました。
前回のブログの記事同様、支出の集計方法は変わらず、集計期間を2020年12月31日まで延長しました:
現金派とキャッシュレス派それぞれ2,000人分の収入・支出データを分析した結果、キャッシュレス派の方が貯蓄が多いことが見受けられます。
集計データをみると、平均的に現金派の方が収入が0.13%ほどキャッシュレス派より多いですが、支出もキャッシュレス派と比べて多いため(約2.5%)、キャッシュレス派の方が、2020年には貯蓄が現金派よりも23万円(1.5%)多かったという結果になりました。
この結果から想定されることは、キャッシュレス派はMoneytreeアプリなどを利用し自動で口座明細などが更新されるデジタル資産管理が簡単にできることから貯蓄が多いのかもしれません。
Moneytreeのような資産管理サービスを利用することで、使いすぎ防止の通知が届いたり、支出グラフで出費を振り返ることなどでお金の管理が習慣化され、日々のお金の出入りを把握しやすくなります。利用者からも「総資産の額を増やそうとゲーム感覚で節約を意識す るようになった。」と言う声もいただきました(お金の管理についてもっと詳しく知りたい方は「Moneytree 14000人に聞いた、 お金の管理調査レポート2020年版」をお読みください)。
例えば、大きな支出の通知が届いたので、外食ではなく自炊するなどの行動に移せることから、無理せず少しずつ貯蓄が増えていってるのではないでしょうか。
一見、現金派もキャッシュレス派も似たような消費行動をしているかもしれません。
けれども、データ分析の結果キャッシュレス派の方が支出が少なく、貯蓄が多いとわかりました。
データを集め、貯め、そして分析することでこのグループの消費者について理解が深めることができます。
こんなデータ分析結果を企業内で蓄積されている顧客データと合わせることでよりパーソナライズした提案を可能にし、さらに顧客満足度を上げることができるでしょう。
マネーツリーデータチームは、このように、データの価値を生かし、ビジネスに貢献するデータ分析のお手伝いをしております。
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マネーツリー データシリーズではこのような金融データを用いたインサイトを提供していきます。
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マネーツリーデータシリーズ第一回 : 「昨年比45%増、非常事態宣言下で食料品のオンラインショッピング需要増をどう見るか?」
マネーツリーデータシリーズ第二回 : 出費が多いのは現金派?キャッシュレス派?
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