マネーツリーは、毎日の買い物(食費、日用品、公共料金の支払いなど)から、給料の振り込みまで生活の支払い・収入のすべてを記録してくれる便利な家計簿アプリです。しかし、実はそれだけではなく、カードライフをより充実させるために活用できるなど、ひと味違った使い方ができます。カード評論家の私としては、マネーツリーを使うことで、クレジットカードなどがより便利にそしておトクに利用できることを知ってもらいたいと思っています。
というのは、マネーツリーは、銀行口座、クレジットカード、ポイントカードといった決済回りのサービスと深くリンケージしているために、使い方によっては、資産管理やカード利用のコントロールまでできるようになるからです。特にカードライフとの相性は抜群ですから、「ポイント残高の見える化」や「ポイントの失効の防止」、さらには「クレジットカードのうっかり延滞防止」を実現できます。
このコラムでは、今後こうした観点からいろいろと書いていきますが、まずポイントカードの取り扱いについて見ていくことにしましょう。最近は何を買ってもポイントやマイルがつくようになり、ポイントやマイルは第二の通貨として社会に根付きつつあるといっていいでしょう。とくにTポイント、ポンタポイント、楽天ポイントといった共通ポイントは業種を超えてポイントが貯まるため、人気になり、いまではポイントといえば、この共通ポイントを指すというぐらいに勢力を伸ばしています。
もちろん、マネーツリーでもこうした共通ポイントカードを登録・連携できるようになっています。そして、連携すれば、買い物のたびに貯まるポイントが更新されてスマホ画面に表示されます。また、貯まったポイントを買い物に使った場合にもそのポイント分は差し引いて表示されます。その他に、有効期限についても失効日が近づいてきたら、メールで知らせてくれる機能がありますから、貯めたポイントが知らないうちになくなっていたという悲劇を防いでくれます。こうした機能を活用すれば、毎日貯めているポイントをもっと有効に活用することができるようになるでしょう。
そのポイントカードの登録・連携の手順は以下のとおりです。
①手持ちのポイントカードを整理する
登録・連携する前に必要なことがあります。自分のポイントカードの整理です。ポイントカードをもう一度調べておきましょう。一体何枚のカードをもち、よく使うカードはどれなのか、できれば、この際にカードのリストラをするのもよいでしょう。店の人にいわれて作ったけど、一回しか使わなかったという「タンスカード」的なポイントカードは結構あるのではないでしょうか。そうしたカードをいちいち登録していたのでは労力がかかるだけで無駄です。いますぐにリストラしてください。そして、毎日のように使い、ポイントを貯めているカードや、必ず行く店のカードを残して、それらを登録します。マネーツリーの登録を機会にカードのリストラを実行し、無駄カードを振るい落としてしまうことです。
②マネーツリーに登録・連携する前にネット会員になっておく
登録・連携というのはつまり、ネット会員となって自分の履歴をPCやスマホのマネーツリーのアプリでも見える化させることを意味しています。ですから、まず、そのポイントカードのネット会員になる必要があります。もし、まだ会員になっていなかったら、いますぐ会員になっておきましょう。そして、IDとパスワードを入手します(クレジットカードの場合は、クレジットカードの登録をすると自動的にクレジットカードのポイントも登録されます)。
③マネーツリーに登録・連携する
いよいよ登録・連携の番です。まず、サマリーページから右にスワイプして、ポイントのページを開きます。
それから「ポイントカードの追加する」の+マークをタップします。
するとポイントカードの一覧が表示されるので、登録するカードを選択します。
次のページにポイントカードのIDとパスワードを入れる欄がありますので、そこに手持ちのポイントカードのIDとパスワードを入れてください。それだけで登録・連携が可能です。
その際に一部のポイントカードに関しては特別の手続きが必要ですから注意してください。例えば、Tポイントの場合は、単にTポイントの番号を登録してもマネーツリーには反映されません。ネットに反映するためにはヤフーのIDも登録しなければならないのです。じつはTポイントとヤフーは二つのIDを統合しているので、マネーツリーへの登録でも両方必要というわけです。ですから、まだ、ヤフーの登録をしていない人はまずヤフーIDを登録しておくことです。それから、ヤフーIDとTカード番号を登録するとマネーツリーとの連携が可能になります。
このように、ポイントによっては特別な手続きが必要な時がありますから、その際はマネーツリーのサイトを確認してみてください。
消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。ウェブサイト:<a href="http://iwataworks.jp" rel="nofollow" target="_blank">上級カード道場</a>
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