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我が子へのお金の教育、どうやって?おすすめ本もご紹介
将来に備える

我が子へのお金の教育、どうやって?おすすめ本もご紹介

花輪陽子
2020
02
26

ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
最近は老後2000万円問題なども提起され、日本の人口減少も囁かれる中、我が子の将来を危惧する声も多くなっています。お金に困らない生活を送ってもらうため、子供への”お金”に対する教育をどうするべきか、世界の事例も交えてお話したいと思います。

まず、海外で一般的な子供への金銭教育の例を交えてお伝えしようと思います。国によって、金銭教育は異なりますが、金融先進国のアメリカでは小さな頃から子供にお金の管理をさせています。アメリカ系インターナショナルスクールで実践されている具体的なケースをお伝えしましょう。

例えば、学校のランチ。学校のデビットカードに親がお金をチャージして子供達がランチを買います。5歳など小さい頃は担任の先生がカードを管理するのが一般的ですが、学食で子供が自ら注文するようになります。

子供に貯金と働くことの大切さを伝える

シンガポール在住で、天才投資家のジム・ロジャーズ氏に取材した際も、彼は子供に湯水のようにお金を与えたりしないと言っていました。

「お金は貯めるものであり、使うものではない。娘たちにはこうした考え方を育みながら成長してもらいたいと考え、彼女たちが生まれてからすぐにブタの貯金箱を6つ買い与えた。そして、そこにアメリカドルやシンガポールドルなど、通貨ごとに貯金させている。」

ジム氏は続けます。

「お金を得るには働かなくてはならない、ということも理解させておく必要がある。私は娘にお小遣いなどは与えず、ベットメーキングなどの仕事をしたときに報酬を渡すようにしている。これもひとつのレッスンだ。」

ジム・ロジャーズ著『日本への警告』(講談社プラスα新書)より抜粋

ロジャーズ氏は投資など高度なことはまだ子供達が興味を持っていないので教えていないということで、子供の年齢に応じて基本的なことを教えていけばよいと伺えます。

お金がある方がかえって子供への金銭教育は難しくなります。お手伝いさんもいて、自由にできるお金も多いからです。高校生に1週間に1万円渡してそれでも足りなくなって渡すという家庭も聞いたことがあります。しかし、これではお金が天から降ってくると子供も勘違いしかねません。

自分で働いてお金を得て、まずは貯金をさせる。使ったらお金はなくなるというシンプルなレッスンを教えるべきです。

子供の金銭教育に役立つオススメの本

子供にお金のことを教える上で役に立つ本はあるでしょうか。
私は子供に英語で世の中について教えるためによく、USBORNE社の本を取り寄せているのですが、お金の本も非常によいと感じました。

MONEY FOR BEGINNERS」(USBORNE)

日本語になっている本ですと、村上世彰氏が監修をしている本がオススメです。

マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門
ボード・シェーファー  (著), 村上 世彰 (監修), 田中 順子 (翻訳)

2冊とも内容が深く、大人にもおすすめできる本です。日本語の金銭教育の本は少ないですが、まずはこうした本を手にとってみてはいかがでしょうか。

お金のことを学ばせるにはどうしたらいいですかと聞かれますが、まずは本を読むことです。1000円程度の投資価値としては非常に高いでしょう。

子供も高校生くらいになると、株式投資や会社を作る方法などを学んでもよいと思います。その時も誰に教わるかによって大きく影響されてしまいます。そんな中でリスクが少ない方法としては世界的にロングセラーになっている本を読むことから始めてみることをオススメします。

個人資産管理サービス「Moneytree」に子ども用のデビットカードを接続し、子ども用のアカウントを作って管理させてみるのも、お金の教育の第一歩かもしれません。ぜひお試しください。
個人資産管理サービス「Moneytree

筆者プロフィール

花輪陽子

外資系投資銀を経てFPとして独立。著書に『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』、監修本にジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く』 (講談社+α新書)など。

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