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外出先から電気やエアコンを自在に操作。節約効果も?
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外出先から電気やエアコンを自在に操作。節約効果も?

風呂内亜矢
2018
06
25

Google HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーと並んで今注目を集めているのが、「学習リモコン(スマートリモコン)」です。学習リモコンとはエアコンやテレビなどの複数のリモコンの機能を1台にとりまとめることができる端末のことで、スマートスピーカー以外にもスマートフォンと連携できるものも多くあります。

家の中ではスマートスピーカー経由、外出先からはスマホ経由で家電を操作できるようになり、効率的に使えば節約効果も期待できそうです。

スマートスピーカーでのオンオフは原則対応している機種が対象

スマートスピーカーで家電をオンオフできれば、調理中で手が離せない時や、玄関で靴を履いてしまってからも声で操作ができるため便利です。ただ、スマートスピーカーで操作できるのは、例えば、Google Homeに対応したHEMS(家庭のエネルギーを見える化する管理システム)やAmazon Echoに対応した照明器具など、それぞれの規格に対応している家電やシステムが準備されているものです。対応していない家電は音声で動かすこともできません。

スマートスピーカーに対応していない家電も声で操作したいという場合は、スマートスピーカーに対応する学習リモコンを挟むことで操作できるようになります。

つまり、本来「スマートスピーカー→(ネットワーク経由)→対象家電」と操作するところを、「スマートスピーカー→(ネットワーク経由)→学習リモコン→(赤外線通信)→手持ちの家電」という流れにするわけです。

学習リモコン設置のコツ

Google Home、Amazon Echoのどちらにも対応している学習リモコンには、Link JapanのeRemote(mini)やSOCINNOのsRemo-R、ラトックシステムのRS-WFIREX3などがあります。価格は6,000~7,000円くらいで販売されています。

我が家では少し古いIRKitを使っています。当時は設定が難しいものの価格が抑えられるという理由で選びましたが、今から購入される方は上にあげたリモコンの方が導入しやすいと思います。

学習リモコンは赤外線で家電を操作するため、途中に物で信号がさえぎられないように配置する必要があります。また、我が家の通信環境の問題のせいか、時々反応しなくなり、リモコンやルーターを再起動するとまた正常に戻るといったことがあります。

スマートスピーカーあるいはスマートフォン→*1(家庭内Wi-Fi)→*2学習リモコン→*3(赤外線通信)→家電と命令が伝わりますが、物を動かして赤外線を遮断した場合*3の箇所で、通信環境の問題の場合*1や*2の箇所で声の命令が家電まで届かないことがあります。

スマートスピーカーがなくても利便性はあがる

ここまで、音声で家電を操作するために学習リモコンを間に挟む話をしてきましたが、学習リモコンの多くは、スマートフォンでの操作も可能です。外出先から予め部屋を冷やしておく、消し忘れた照明やエアコンなどを切る、といった操作は音声でなく、むしろスマートフォンからの操作の出番になります。

そのため、必ずしも音声での操作でなく、外出先からの操作などで節電効果を期待するのであれば、学習リモコンの導入だけでも役立ちそうです。

便利になりそうなことは見えてきましたが、お得という観点だとどうなるでしょうか。例えば、夏のエアコンで消費する電力は1時間あたり約3~24円(100~900Wと仮定)。エアコンの設定温度と室内の差が大きな時は24円に近く、涼しさを保っているだけの時は3円に近くなります。

仮に6月中旬~9月中旬の3ヶ月、エアコンを付ける時間が30分短くなると仮定すると、電気代はトータル約135~1,080円の電気代の節約になる計算です。また、冬の30分短縮は夏より節電効果が高く11月~2月の4ヶ月で約840~3,300円の電気代節約につながると考えられます(いずれの計算も機種や、建物の密閉度などの影響で変動があります)。

学習リモコンの値段が6,000~7,000円であることを考えると、2年くらいで端末代を回収することができそうです。便利になって、金額的にもお得になるのであれば、検討の余地がありそうですね。

筆者プロフィール

風呂内亜矢

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)、宅地建物取引士。1978年生まれ。岡山出身。 IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです~お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか~』(祥伝社)等がある。

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