「どうやったら開業できるんだろう?」新年を迎えて、ふと思いました。中小企業診断士を取得して2年が経ち、起業をする中小企業診断士同期も出てきたので、漠然と疑問に感じはじめました。 ということで、私も実際に開業をしてみましたので、その開業届提出記をお伝えします。
提出の方法は、税務署の窓口での届出、郵送での届出、e-TAXでの届出の3つです。今回は窓口に行く余裕がなく、マイナンバーカードもまだできていなかったので、「郵送での届出」で実施しました。
まず、インターネットから届出書をダウンロードして記入してみました。ダウンロードはこちら
書き始めるとわからないことが出てきたので、税務署に電話で聞いてみました。聞いたのは、以下の3点です。
電話してみると、優しそうな男性の方が、次のことを教えてくれました。
青色申告承認申請書の提出によって、65万円か10万円の控除枠が増えるとのことでした。額の違いについては後述します。
こちらが、最終的にできた届出書です。
マイナンバーを利用するのは、社会保険関係の届出書や税務署への提出書類のために会社への申告以来2回目の利用です。コピーするのは初めてなので、ドキドキしました。
屋号に関しても、悩んだ末に「谷村圭司中小企業診断士事務所」とべたに書いてみました。意外と欄が狭くて、はみ出してしまいました(笑)。
電話で対応してくださった担当者の忠告通りに、青色申告承認申請書も一緒に送りました。
こちらの作成で迷うところは「備付書類」でした。備付書類とは会計期間(1月1日~12月31日)毎に紙で7年間保管する必要がある書類のことです。簿記の形式によって必要な書類は変わり、簡易簿記だと10万円の控除、複式簿記だと65万円の控除と、控除額が変わってきます。複式簿記では、総勘定元帳、仕訳帳の他、必要に応じて現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳等が、簡易簿記だと現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳の「標準簡易帳簿」と呼ばれる5点です。
私は65万円の控除枠で申請したかったため、クラウド型会計システムで一般的に作成できる固定資産台帳、総勘定元帳、仕訳帳を選択しました。
これで提出書類の作成は完了です
受理してもらえるのか不安もありましたが、4日ほどで税務署から控えが送られてきました。
無事に受理してもらい、開業できたわけですが、正直開業した実感は何もありません。とりあえず、節税に経費は記録しておこうと思っていますが、領収書をもらうことをついつい忘れます(笑)。
あと、開業は意外と簡単です。開業後に、どう事業を行っていくかが、一番重要ですね。
2014年中小企業診断士登録。ITコーディネーター、ITストラテジスト。システム開発会社に勤務。SEとして10年システム開発に従事した後、コンサルティング部門に異動。民需企業全般に対して、システムコンサルティングや提案支援に従事。
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